「ミラで保存」は、ドキュメント,写真,音楽のようにフォルダ毎にまとめて長期保存するのに適します。
もう一つ、プロジェクトで一つの成果物を作成するための工程として、間違いがあれば更新保存から以前のファイルが、すぐに呼び出して比較検討する試行錯誤のプロジェクトに適した「ミラでワーク」の二つのバックアップを提供します。
また、「ミラでワーク」の
は自動保存中のアイコンであって、自動保存していない場合は、
のアイコンが使われます。
「ミラで保存」と「
ミラでワーク」の切替は、ボックスの右下にある
ボタン,
ボタンで行います。
しくみ
バックアップは、最初に、保存元フォルダとその子フォルダの全部のファイルを、フォルダ構造を、そのまま保存先フォルダに構築しコピーします。
2回目以降は、新規のファイルがあれば新しく作成し、ファイル日付が新しいものだけをコピーします。
必要最低限のファイル転送で済みますので、短時間でバックアップを行います。
更新したファイルの元のファイルも保存していますので、プロジェクトを遡って変更を元に戻したい場合などにも活用できます。
そのためのウェブ連携機能が用意されていて、スムーズな試行錯誤が可能なアプリケーションとなっています。
運用の仕方

「ミラでワーク」はプロジェクトの成果物のファイルを監視していて、更新を検出したら逐次バックアップを実行します。 [日々のバックアップ
]
そのバックアップは、同時に変更したファイルの更新前の内容も保存され、更新したファイルと、バックアップした日時を指定するだけで、すぐにトレイに呼び出すことができます。
そして定期的か、プロジェクト完成などの節目で、USBメモリなどの外部ストレージに「ミラで保存」でバックアップします。 [ときどきのバックアップ
]
例題のリンクは、実際の使い方を説明するもので、あなたのプロジェクトに置き換えて読んでください。
インストール
任意の場所(フォルダ)に、”mirror100.zip”を展開します。
「ミラで保存」は、そのフォルダの下に”data”というフォルダを作成します。
この”data”フォルダは、自動保存で逐次更新したファイルのバックアップから、任意にファイルを呼び出すために使用します。
「ミラで保存」を起動するには、展開したファイルの”mirror.exe”をダブルクリックします。
※「ミラで保存」を起動していれば、このボタンを押すと”data”フォルダが開きます。
設定
「ミラで保存」を起動します。

ボタンを押すか、次のボタンを押します。
メニューの「設定」を選択します。

適用外フォルダ
「適用外フォルダ」は、保存しないフォルダを設定します。
半角のカンマ’,’で区切って複数指定が可能です。
ここでは、「Visual Studio」の出力フォルダを指定しました。
ソースファイル,コンテンツファイルなどの製作者が作成したファイルが重要で、中間ファイルなど「Visual Studio」が生成するファイルは、ソースファイル,コンテンツファイルがあれば「Visual Studio」で生成できるもので保存する必要のないものです。
この設定を行うことで保存するデータ量を1/10程度に抑えることができますし、余計な時間が掛かりません。
プロジェクトのソフトウェアが生成する、中間ファイルのフォルダを必要な分、設定してください。
適用外拡張子
「適用外拡張子」は、保存しないファイルの拡張子を設定します。
半角のカンマ’,’で区切って複数指定が可能です。
ここでは、”tmp”と”bak”の二つを指定しました。
どちらもシステムが生成する、テンポラリファイルとバックアップファイルで、通常必要のないものです。
フォルダを作成しない
チェックすると、選択したフォルダより下の子フォルダは、保存しません。…常時、チェックしない設定にしてください。
保存先に同名で新しければ逆転送する
すでに保存しているファイルの、保存するかしないの区別は、ファイル更新日付で行っています。
保存元ファイルの更新日付より、保存先ファイルの更新日付が古かったら保存しますが、チェックすると、新しい場合、保存先ファイルを保存元ファイルにコピーするようにします。
バックアップ先が、他のコンピュータと共有している場合など、チェックする必要があるかも知れません。
使用は慎重に行ってください。…常時、チェックしない設定にしてください。
保存先ルートに保存情報を記録する
チェックすると、保存先フォルダのルートに、保存元フォルダと保存先フォルダを一組とした複数の保存情報を記録します。
“ドキュメント”,”ピクチャ”など複数のバックアップを一つのUSBメモリにまとめ、一括して、まとめてバックアップします。…常時、チェックする設定にしてください。
実行終了時レポートを開くようにする
チェックすると、バックアップする度にレポートを開くようにします。…常時、チェックしない設定にしてください。
詳細情報をレポートに追加する
バックアップ時、更新したファイル,新規のファイルをレポートするようにします。
「ミラでワーク」では、場合によっては過去の修正前のファイルが必要になるかも知れません。
更新したファイル名に、ボタンが付与され、このボタンを押すことで、このファイルが「
トレイ」に呼び出されます。
…常時、チェックする設定にしてください。
更新保存ファイル機能を有効にする
「ミラでワーク」では、場合によっては過去の修正前のファイルが必要になるかも知れません。
そのため、更新したファイルを保存するときに、更新する前のファイルも保存しておかなければいけません。
チェックすると、この機能が有効になります。…常時、チェックする設定にしてください。
自動保存を継承する
「ミラでワーク」で自動保存機能が働いているときに「
ミラでワーク」を終了しても、次回「
ミラでワーク」を起動したときに自動保存機能が働くようにします。
チッェクしないと「ミラでワーク」を起動するときは、常に自動保存機能は停止するようにします。
自動保存の検査間隔
保存先ドライブ(1)で自動保存機能の検査間隔を設定します。
5秒~10秒程度であれば、プロジェクトの成果物の変更が、リアルタイムでバックアップされているという感じになるでしょう。
ミラで保存
「ミラで保存」を起動すると、前回の実行終了時の動作モードで起動します。
「ミラでワーク」だった場合は、右下の
ボタンBを押すことで、「
ミラで保存」に切り替わります。

次のボックスが開きます。

①保存元フォルダ名入力欄
バックアップ元のフォルダを入力します。
②保存先フォルダ名入力欄
バックアップ先のフォルダを入力します。
③保存元フォルダ選択ボックスを開く
バックアップ元のフォルダを選択するボックスを開きます。
④保存先フォルダ選択ボックスを開く
バックアップ先のフォルダを選択するボックスを開きます。
⑤保存元フォルダをエクスプローラで開く
①保存元フォルダ入力欄に入力されているフォルダをエクスプローラで開きます。
⑥保存先フォルダをエクスプローラで開く
保存元フォルダ入力欄②に入力されているフォルダをエクスプローラで開きます。
⑦バックアップの実行
保存元フォルダ名入力欄①,保存元フォルダ名入力欄②に従ってバックアップを実行します。
⑧と保存先フォルダを入れ替える
保存元フォルダ名入力欄①と保存元フォルダ名入力欄②の内容を入れ替えます。
⑨プの履歴を開く
バックアップを実行すると、保存元フォルダと保存先フォルダの一対の情報が記録され、記録された情報の一覧を選択し、簡単にバックアップ情報を設定します。

このようなメニューが表示され、左辺に保存元フォルダで’→’で区切り、右辺に保存先フォルダが一項目として表示されます。
⑩保存先ドライブ(1)
⑦バックアップの実行で実際にバックアップを実行した保存先フォルダのドライブのルートディレクトリィにバックアップ情報が記録され、このバックアップ情報が記録されたドライブの一番目のドライブ名をボタンタイトルとして表示します。
ボタンを押すと、記録されたバックアップ情報に基づいてバックアップが実行されます。
この時、記録されている複数のバックアップ情報が実行されますが、一つのバックアップを実行したい場合は、右ボタンを押すと、メニューが開き、「X:ドライブの保存メニューを開く」を選択すると一つのバックアップ情報を実行することができます。
⑪保存先ドライブ(2)
⑩保存先ドライブ(1)と同じ機能のボタンです。
こちらは、二番目のドライブに有効なバックアップ情報があればドライブ名をボタンタイトルとして表示します。
⑫存先ドライブ(3)
⑩保存⑬ドライブ(1)と同じ機能のボタンです。
こちらは、三番目のドライブに有効なバックアップ情報があればドライブ名をボタンタイトルとして表示します。
⑬保存先ドライブ(4)
⑩保存先ドライブ(1)と同じ機能のボタンです。
こちらは、四番目のドライブに有効なバックアップ情報があればドライブ名をボタンタイトルとして表示します。
⑭保存先ドライブのリフレッシュ
USBメモリなどの取り外し可能なドライブであって、バックアップ情報が入ったUSBメモリを差し込んだ後、このUSBメモリのバックアップ情報を認識させるためにドライブを検査します。
結果は、⑩保存先ドライブ(1)~⑬保存先ドライブ(4)のボタンタイトルに反映されます。
⑮保存先ドライブの諸元
保存先⑩ドライブ(1)~⑬保存先ドライブ(4)の内、ボタンタイトルにドライブ名が表示されていれば、そのドライブの諸元を表示します。
諸元を表示したいドライブのボタンにカーソルをあてて、しばらくそのままにすると表示されます。
表示される内容は、ボリューム名,ドライブ名,容量の残量,前回のバックアップした日付です。
⑯レポートを開く

⑰道具箱
⑱「ミラでワーク」に切替
⑲アプリの終了
ミラでワーク
「ミラで保存」を起動すると、前回の実行終了時の動作モードで起動します。
「ミラで保存」だった場合は、右下の
ボタンAを押すことで、「
ミラでワーク」に切り替わります。

次のボックスが開きます。

①自動保存機能 ON/OFF
自動保存機能をON/OFFします。
自動保存機能がOFFの場合は,ONの場合は
のアイコンが表示され、アプリのアイコンも同様に表示します。
②定期報告
自動保存機能がONの時、⑤検査ファイルのファイル日付と定期的に検査する回数を表示します。
③コピー
チッェクすると検査ファイルが変更された場合、複製ファイルに検査ファイルをコピーします。
④保存
チェックすると、保存元フォルダを保存先にバックアップします。
⑤検査ファイル名入力欄
検査ファイル名を入力します。
⑥複製ファイル名入力欄
複製ファイル名を入力します。
⑦保存元フォルダ名入力欄
保存元フォルダ名を入力します。
⑧保存先フォルダ名入力欄
保存先ファイル名を入力します。
⑨検査ファイル選択ボックスを開く
検査ファイルを選択するボックスを開きます。
⑩複製ファイル選択ボックスを開く
複製ファイルを選択するボックスを開きます。
⑪保存元フォルダ選択ボックスを開く
保存元フォルダを選択するボックスを開きます。
⑫保存先フォルダ選択ボックスを開く
保存先フォルダを選択するボックスを開きます。
⑬検査ファイルのフォルダをエクスプローラで開く
検査ファイルのフォルダを、エクスプローラで開くようにします。
⑭複製ファイルのフォルダをエクスプローラで開く
複製ファイルのフォルダを、エクスプローラで開くようにします。
⑮保存元フォルダをエクスプローラで開く
保存元フォルダを、エクスプローラで開くようにします。
⑯保存先フォルダをエクスプローラで開く
保存先フォルダを、エクスプローラで開くようにします。
⑰レポートを開く
⑱道具箱
⑲「ミラで保存」に切替
⑳アプリの終了
日々のバックアップ
目的
VisualStudioのプロジェクトとして、このアプリケーション”mirror.exe”のプロジェクトをバージョンアップする。
設定
「ミラでワーク」を起動し、
ボタンを押します。

「適用外フォルダ」は、”Debug,Release,.vs,x64″①に設定します。
「適用外拡張子」は、”tmp,bak”②に設定します。
他のチェックボックスと「自動保存の検査間隔」は図のようにします。
最後に「設定」ボタンを押します。
バックアップ情報

バックアップ情報は、VisualStudioの成果物”mirror.exe”①を検査ファイルとし、プロジェクトフォルダの”.\1_Package\mirror.exe”②にコピーします。
バックアップは、プロジェクトフォルダ”\開発\mirror\”③を保存元フォルダとし、同じドライブの”\バックアップ\”フォルダ内の”\開発\mirror\”④に保存します。
なぜこのようにするかは、成果物である”mirror.exe”は、中間生成物の沢山ある”Debug”フォルダに埋もれて設定で適用外フォルダの”Debug”に該当しバックアップ対象とならないので、バックアップ対象となる”1_Package”にコピーし、成果物と一緒にバックアップするというわけです。
この成果物のコピーは、バックアップの前に実行されます。
「コピー」⑤,「保存」⑥をチェックし、⑦ボタンを押します。
何も問題なかったら、⑦ボタンの表示が
に変わり、アプリケーションアイコンも
に変わります。
「ミラでワーク」は、一定時間ごと(5秒)に検査ファイルの更新日付を検査し、新しい更新日付を検出したら、説明した「コピー」⑤と「保存」⑥を順番に実行します。
「コピー」⑤か「保存」⑥のどちらか一つだけをチェックして動作させてもかまいません。
「保存」⑥だけチェックした場合は、「ミラで保存」を自動実行している様です
ときどきのバックアップ
目的
VisualStudioのプロジェクトをバックアップする。
バックアップ情報
「ミラで保存」を起動します。

バックアップは、”E:\開発\”①を保存元フォルダとし、”Z:\開発\\”②に保存します。
初回のバックアップでは、「実行」③ボタンを押すと、何も問題なかったらバックアップが始まります。
すでにバックアップしている場合は、「z:」④ボタンにカーソルを置いていると、⑤にドライブ情報,バックアップ情報が表示されます。
その場合は、①,②の設定を行っていなくても、「Z:」④ボタンを押すとバックアップが実行されます。
レポート

「ミラで保存」,「
ミラでワーク」どちらのボックスの右下から3番目の
ボタン①は、バックアップの報告を作成します。
「ミラでワーク」の自動保存機能でバックアップが実行された場合、
と下のLEDが点灯して知らせます。
ボタンを押すと次のように報告書が作成され、その報告書をブラウザで開きます。

報告書は日付をタイトルとしてブログ形式に、バックアップの結果報告を先頭に追加していきます。
①~④は、「ミラで保存」が起動していれば使用できるボタンです。
①は、機能をまとめたボタンで、特に[トレイ]は、バックアップされた更新前のファイルを、この[
トレイ]で開くフォルダに呼び出すもので重要です。
②ボタンは、左側のフォルダをエクスプローラで開きます。
修正前のファイルを呼び出す
③ボタンを押すと、左側のファイルの保存されているファイルのリストが表示されます。

①がファイルのリストで、バックアップした時のファイル更新日付を表しています。
チェックされているのが、バックアップした時(タイトルの日付)のファイルとなります。
選択すると、[トレイ]で開くフォルダにバックアップしたファイル名で複製します。
同じファイル名のファイルをバックアップ元に戻せばよいと思うかもしれませんが、多くのファイルが関係づけられて成果物を作るもので、現在のファイルと比較しながら元に戻すのが良いと考えます。
もちろん、問題なければ、[トレイ]のファイルをバックアップ元にコピーすればよいのです。
②を選択すると、最新のバックアップを残して以前の保存されているファイルを削除します。
本機能で過去100回分のファイルは保存しますが、それ以前のファイルを保存するのは意味のないことと考えますし、本機能は、試行錯誤してプロジェクトを成していく過程に必要な機能として実現しているので、この機能を使うのはごく最近のバックアップの復旧というスタイルとなります。
自動バックアップということもあり、必要以上にカウントが嵩む傾向がありますが、80回目になると自動で40回分過去の保存ファイルを削除します。
もし全ての最新のバックアップ以外のファイルを削除したい場合は、[道具箱]の「・・・フォルダの更新保存ファイルを削除する」を実行します。